クボタトラクターのクイックヒッチを外して、標準三点リンクで作業機に直接装着する方法

中古トラクターや中古作業機インプルを探していると
ヒッチの規格が違うけど欲しい! と思う一品に出会う事があります。

特に古い中古あぜ塗り機や、中古キャリアなどの場合は、
装着リンク部分が、標準三点リンクになっている場合があります。

作業機メーカーさんが、現行トラクター向けに、
オートヒッチ・クイックヒッチのオプション金具を
出していれば、そちらに変更して使えばいいのですが、

なかなか古い機種では、
オプション金具は出ていなかったります。

そこで今回は、クボタのB型ヒッチを
3点標準仕様の整地キャリアを例に、

クイックヒッチ(オートヒッチ)を取り外して、
標準3点リンクに直接装着する方法をご紹介します。

※これら手順はメーカーや機種によって異なりますので、
ご参考としてご覧ください。(サイト掲載情報について

作業前の準備

平らな場所へトラクターを移動

まずはトラクターをできるだけ平らな舗装された場所に移動させます。

トラクターの駐車ブレーキをかける

安全のため駐車ブレーキをかけます。

作業機の取り外し

ヒッチの作業機ロックレバーを解除してから、
トラクターの油圧レバーを下げ、作業機を取り外します。

外した作業機は、安全な場所に移動させておきます。
エンジンを停止させ、ここからヒッチの取り外しに入ります。

オートワイヤーの取り外し

まずは、ヒッチについている、オートワイヤーを取り外します。

イセキ、ヤンマー、クボタ、三菱で、形は少しずつ異なりますが、
基本的にはトラクター車体の後部から黒いワイヤーケーブルが出ているので、
ヒッチからワイヤーを外し、トラクタ後部に固定しておきます。

クイックヒッチからオートワイヤーを外す

まずは、クイックヒッチ側のオートワイヤーを外します。

クボタのB型、またはW型のクイックヒッチは、
写真のようにオート装置の連結金具にオートワイヤー先端がピンで固定してあります。

 

Rピンとワッシャーを外して、連結金具からワイヤーを外します。
このとき、Rピンとワッシャーを無くさないように、
クイックヒッチ側の連結金具に付けておくとよいでしょう。

オートワイヤーを、クイックヒッチの固定クリップから外します。

機種によっては、オートワイヤーの引掛り防止ループが
ついている場合があるので、ループからワイヤーを外します。

 

最後に、ワイヤーをトラクター車体の、オートワイヤー収納金具に固定しておきます。
機種によっては収納金具が無いものもあります。

その場合は、油圧レバーの上げ下げ時に、オートワイヤーが絡まないよう、
ヒモなどでトラクター車体にくくりつけておきます。

これで、オートワイヤーの取り外しは完了です。

ユニバーサルジョイントを外す

続いて、トラクターのPTO回転動力を作業機に伝える、
ユニバーサルジョイントを外していきます。

トラクタ側のカバーフックを外す

ユニバーサルジョイント本体を外す前に、
ジョイントの黄色いカバーについているフックを外します。

トラクタ側のカバーフックを外す

外したフックは、ブラブラしないように、
両方のフックを同じ場所にひっかけておきましょう。

作業機側(ヒッチ側)のカバーフックを外す

先ほどと同様に、作業機側のカバーフックを外し、
適切な場所にひっかけておきます。

ユニバーサルジョイント本体を外す

フックが外れたら、ユニバーサルジョイントを外します。

トラクター車体側は、取り外しのボタンがあるので、押しながら引き抜きます。

作業機側は、ヒッチのミゾからゆっくりと持ち上げて取り外します。

これで、ユニバーサルジョイントが外れました。

クイックヒッチを取り外す

ここまでくれば、クイックヒッチを取り外すのは簡単です。
トップリンクとロワーリンクを外しましょう。

チェックチェーンを緩める

ロワーリンクについている、チェックチェーンをゆるめます。
回り止めピンを抜き、チェックチェーンが伸びてゆく方向に回転させます。
トラクター、オートヒッチ、クイックヒッチ、チェックチェーン

ロワーリンクを外す

チェックチェーンがゆるみ、オートヒッチが左右に揺らせる状態になったら、
ロワーリンクのピンを外して、オートヒッチフレームを抜きます。
トラクター、オートヒッチ、クイックヒッチ、ロワーリンク

基本的には2人で作業を行い、1人がオートヒッチフレームを抑え、
もう1人がリンクを外してください。

参考のため、トップリンクだけを残した状態の写真を掲載します。

機種によっては、上記の写真のような状態にすると、
カバーなどに当たって曲げてしまう場合もあるので、十分注意してください。

トップリンクを外す

続いて、トップリンクとクイックヒッチフレームの連結ピンを外します。

外したピンは、無くさないように適宜つけておきましょう。

この機種の場合は、トップリンク補助金具も一緒に外します。

トラクターに作業機を3点直装する

ここまでで、クイックヒッチ関連部品がすべて外れました。

あとは、作業機にロワーリンクを取り付けてから、
直接装着用のトップリンクを取り付けます。

ちなみに、3点直接装着する場合は、
作業機の種類によっては、ロワーリンクの位置を適宜変更します。

変更する前に、元の位置をスマホやデジカメで写真に残しておきましょう。

それでは、トラクターにいろんな作業機をつけて、
楽しい農業ライフを!

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