このページでは、産業ドローン技能教習を受講の方へ、ご自宅での練習について解説します。以下の動画に従って機体をMode1モードに設定し、練習して下さい。
■プロペラが折れた場合
同梱の予備プロペラをご利用下さい。
プロペラには右巻・左巻がありますので、よくご確認下さい。
■機体が破損した場合
衝突などで機体が全く動作しなくなってしまった場合は、予備機を手配致しますので、お早めにご連絡下さい。(予備機発送時の送料はお客様負担となります)
■貸出機の返却(教習当日)
教習当日は、貸出機をご持参頂き返却をお願いいたします。 梱包資材を再利用していますので、段ボールごと返却をお願いします。
■練習機の操作モードについて
国内の産業ドローンは、一般的にMODE1(右スロットル)の操作モードで行います。
ご自身で購入されたドローンで練習される場合も、基本的にMODE1をご利用ください。
■Mode2での受講について
もし既に空撮業務でMODE2による長期運用されている場合はMODE2での受講も可能です。
ご自身で取説などをご確認頂きながら、MODE2で練習してください。
ただし国内の産業ドローンの多くはMODE1のため、安全上MODE1での利用を強くお勧めします。
01. セット内容の確認
自宅練習用の貸出しドローンが届きましたら、セット内容を確認してください。
箱には、ドローンのほか、バッテリーなどが、写真のように梱包されています。
■貸出しドローンの機種について
貸出ドローンの機種が、解説の動画と異なる場合があります。
その際は、ペアリングやジャイロのリセット方法を記載した説明用紙が添付されていますので、そちらをご参照ください。なお、飛行のためのスティック操作は同じです。
下記のドローンをご利用いただく場合もございます。
下記動画で、セット内容をご確認いただけます。
02. バッテリーの充電方法
・リチウムポリマーバッテリーの扱いは、添付の取扱説明書もお読み頂き、安全に注意してご使用下さい。
・ヒーターの近くなど、高温や火気厳禁です。最悪の場合、爆発・発火します。
03. ドローンにバッテリーを取り付ける方法
・自宅練習用の貸出ドローンは、大容量バッテリーを搭載するため、ボディを加工してあります。
・飛行時はバッテリーが落ちないように、セロテープで固定してください。
・バッテリーを取り付け際、ドローンの重心が、本体中央にくるように調整してください。
多少ズレても飛行できますが、重心が中央になっていたほうが安定します。
・実際の産業ドローンでも、バッテリーの固定位置によって、機体重心を微調整します。
04. ペアリングとセンサーリセットの方法
・送信機とドローン本体の接続を「ペアリング」と呼んでいます。
・飛行する前に、ドローン内部の各センサーをリセットします。
※ペアリングの方法、センサーリセットの方法はドローンの型式によって異なります。
例)HS210の場合
05. 送信機(プロポ)の操作方法
・日本国内の産業用ドローンは、基本的に「モード1」と呼ばれる操作方法を用います。
・農業用ドローンの受講者の方は、「モード1はコンバインの操作と似ている」と思うと覚えやすいです。
・玩具店などで販売されているドローンは、モード2が主流です。ご購入時はご注意下さい。
06. 簡単な離陸と着陸の練習
・操縦者と同じ向きに前後をそろえてドローンを地面におきます。
この時ドローンのLEDランプは「前:白」「後:赤」になっています。
・このドローンは、バッテリー1本で5分~7分程度飛行します。
・飛行中に、LEDランプが点滅したらバッテリー切れです。
ドローンを着陸させて、バッテリーを交換して下さい。
・バッテリー交換の際は、モーター放熱のため、1,2分程度機体を休ませてください。
※センサーのリセット方法は、機種によって異なります。
07. ホバリングの練習
・飛行時は、ドローン本体だけを見て飛行できるように、練習してください。
・実技検定では、中型ドローンによる「一定範囲内での1分間ホバリング」が検定項目としてあります。
・検定中に、手元を3回以上見ると失格となりますので、手元を見ずに飛行できるまで練習が必要です。
・1日最低でも30分、可能なら90分程度の飛行練習をオススメします。
08. 狙った地点への着陸練習
・最初は座布団などある程度面積のあるものからはじめましょう
・上達してきたら、ノートや雑誌など、面積の狭いもので練習します。
・実技検定でも、中型ドローンによる一定範囲内での着陸が検定項目にあります。
・実際の産業ドローンでも、着陸は大変重要なので、ぜひ念入りに練習をお願いします。
09. 着陸のコツ
・先に左スティックで前後を整えておいてから、
右スティックで、左右を調整しつつ、降下させてゆくと、上手くようです。
・操縦時に、送信機のスティックから親指を離すとドローンは不安定になります。
常に両方の親指は、送信機に添えておくよう心がけましょう。
10. 旋回の練習
・左右どちらでも、少し旋回してから、元に戻せるように練習して下さい。
・実技検定では、「ホバリングから、約45度旋回し、元に戻す」という項目があります。
11. スピードアップ(機敏な動きへの対応)
・ここまでの練習に慣れてきた方は、スピードを上げてみましょう。
・小型ドローンでスピードをあげると、操作がとても難しくなります。
特に着陸の際に、地上でバウンドしやすくなるかと思います。
その際は、着陸用に座布団などを用意するといいかもしれません。
・送信機の右肩、Fボタンの隣に、緊急停止スイッチがあるので、
どうにもならなくなったら、緊急停止させてください。
・慣れてないうちからスピードを上げても上達しませんので、
あせらずに、ご自分のペースで練習して下さい。
12. 散布飛行の経路どり
・少し広い場所で、実際の農薬散布と同じ飛ばし方を練習してみましょう
・離陸 → 農道&あぜぎわ散布 → 内側圃場の散布 の順番で飛行します。
・ドローンでの散布は、常にドローンの後方を操縦者が見た状態で行います。
・ドローンの移動に合わせて、操縦者も移動しましょう。
・なお、実際の農業ドローンでの左右移動は「4m」になります。
これは農薬ノズルの散布幅が4mのため、それに合わせています。
実技試験の主な検定項目
1、30秒~1分程度、安定したホバリングができるか
2、スムーズな離陸ができるか
3、狙った着陸地点に、スムーズに着陸できるか、
着陸時に機体がバウンドしないか
4、前後および左右への移動
※プロポを見ずに、機体から視線を離さず操作できているか
5、右90度旋回、左90度旋回してのホバリング
※操縦者も機首と同じ方向を向いて構いません
6、散布経路を模したジグザグ飛行ができるか
※対面飛行の必要はありません。
返却時の梱包方法
返却時は、下図を参考に再梱包して下さい。
・送信機の単3電池は、不意の電源ON防止のため、1本だけ外して下さい。
・ドローンのバッテリーは1本は本体に取付け、残りの4本は梱包用プラケースに戻して下さい。
・充電器・アダプタ・予備部品・取説は、梱包用プラケースの裏面の溝に入れて下さい。